さあ開こう 夢舞台
(指導者のさすらい)

〜米子松蔭高野球部・朝西知徳監督にささげる〜

嵐 圭太郎


思えば「野球」の旅も長くなった
目先の勝利を振り回し
あくせくと「甲子園」を叫んだ

思えば「野球」の中でさまよってきた
我(が)の理論を振りかざし
とつとつと「甲子園」を説いた

ふと見上げるポプラの木
風に揺れてサワサワと笑っている
いつもそこにいるポプラの木
風と歌ってザワザワと踊っている

小さいな小さいな わが心
小さいな小さいな わが人生

「甲子園」だけがすべてではない
「甲子園」だけが目標ではない
と言っては見るけれど
やっぱりな
「甲子園」の夢舞台に連れて行ってやりたいな

ふと見上げるポプラの木
風に触れてサワサワと語りかけてくる
いつもそこにいてくれるポプラの木
風と一緒にザワザワと遊んでいる

大きいな大きいな 少年の純真
大きいな大きいな 少年のときめき

「甲子園」のための練習ではない
「甲子園」のための指導ではない
と繰り返しては見るけれど
やっぱりな
「甲子園」の夢舞台に行きたいよな

 野球は魂と魂のぶつかり合い
 魂を込めて魂のボールを捕れ
 魂を込めて魂のバットを振れ
 魂を込めて魂の感動をつかめ

苦しさ 迷い 弱気はあるけれど
黙々と 夢と希望をたくわえよう
ネバーダウン ネバーギブアップ

さあ開こう「甲子園」の夢舞台



とじる